ARCHIVE:緊急日記

2007年9月20日~9月30日

Sep 20th(THU)

午前中、事務所で週末の“芸を遊ぶ夜”の最後のミィーティング、同じ日に淡路でAUDI MUSIC MEETS ARTのイベントがあるので、2チームに別れて仕事をすることになる。不安もあるが、これ展開としては仕方がない。
昼は「Va-tout」でMくんたちと秋の南仏プロヴァンスフェアの料理を堪能しながらTAPのミーティング。イカのスミ煮からブイヤベースまでのコース だったが馬刺のカルパッチョは文句なしのおいしさ。昼間だし、次のミーティングもあるので、ペリエを飲みながらの食事だったが、昼で舌が疲れていないこと もあり、ワインなしでも十分に楽しめた。
午後はファーンウッドで平成中村座のベルリン公演のミューティングと中村勘三郎46年ぶりの主演映画「てれすこ」の試写。夜はAUDI FORUMでMUSIC MEETS ART FORUMのライブで安富祖貴子のパフォーマンス。エレクトリック・ピアノとウッドベースだけのバックだったが、これが、独特の軽やかさも出で、とても魅力的だった。
その後は「b」で久々にM氏、K氏と会って、近況を語り合う。シャンパンに赤ワイン2本。タラバガニのトマトソースクリームのパスタとチーズがいいバランスで口の中でハーモニーを奏でる。ほどよい音量で流れるクリス・レアの歌もぴったりとはまっていた。


Sep 21th(FRI)
12時33分ののぞみで新神戸に移動。タクシーで海峡を渡り、淡路夢舞台に向かう。ステージもうまく出来ていて、下見の時にうまくいくだろうと思ったとおりの進行具合。遠くに見える海もとても美しい。
夜は「いかだや」なる民宿でスタッフと小宴会。釣り立ての大きな平目の造りが、土地柄か。数日間の疲れもあり、11時過ぎには逃亡者が滞在したらぴったりの感じのホテルの部屋で眠りにおちる。


Sep 22th(SAT)
朝11時にIと携帯電話で連絡をとりあう。淡路島と下諏訪、何百キロ離れているか知らないが、文明の利器は2ヶ所でイベントをプロデュース、コントロールすることを完璧ではないが、何とか可能にしてしまうのがおもしろい。
10時には淡路夢舞台入り。仕込みはきわめて順調でも、温度は異常に高く、空には夏の雲が出ている。諏訪から電話もなく。マイケル・ライドルの「ロック・デイズ」を読んだりしながら平和な午後が過ぎていく。本番は6時オンタイム。パフォーマンスはやや平凡。
終了後、ウェスティンホテル淡路の中の「ティエラ」で軽い打ち上げパーティー。
その後、島の中の「夜桜」なる居酒屋で身内の宴会。夜は長い。


Sep 23th(SUN)
6時30分起床。7時30分のバスで新神戸に向かい、東京に戻る。2時間がとても長かったように感じる、たまっていた新聞などをかたづけ、夕方から国立競技場にDREAMS COME TRUEのコンサート“史上最強の移動遊園地”を観に出かける。観客は6万人ぎっしり。だだのればいいんだというような人の圧力に圧倒され、ひどい疲労感を感じて、会場をあとにする。
帰宅後、7時のニュースを観てからデヴィッド・ギルモアのロイヤル・アルバートホール公演のDVDを観る。たっぷりと2時間半、とてもゆったりした静かな気分にさせてもらえた。明日のライナーノーツ作業も順調に進みそうだ。


Sep 24th(MON)
朝のニュース、そしてデヴィッド・ギルモアのもう1枚のDISCを観る。ドキュメンタリーパートがおもしろい。気温も24℃。窓からの風が気持ちいい。 CDのライナーノーツも書いたが、本当に「オン・アン・アイランド」は美しくロマンティックなアルバム。そのリリースに合わせてのツアーのライブは掛け値 なしに素晴しく、原稿もいい感じで書き上がる。丸1日、一歩も外に出ず、ヒゲもそらずに原稿書きとCDや本の整理。こんな休日、そして1日の過ごし方は何 年ぶりのことだろう。それにしても安倍首相の記者会見の答弁のひどさ。何だか日本国の国民でいることが情けなくなる。


Sep 25th(TUE)
TVのニュースも新聞も自民党の人事をめぐるものばかり、時計の針は完全に逆回りしているし、三文芸居そのものだ。
9時前には羽田に向かい、10時の飛行機で小松へ。機内チャンネルで聞いたマリア・カラスの歌が素晴しく、また気分が時空を超える。BRUTUSの取材の ために昼には金沢工業大学/PMC入り。仕事が始まる前にTクンたちと久々に「眠来」に行ってもやしラーメンを食べる。一同大満足。午後1番でPMCに 戻って夕方まで撮影や対談の作業をする。初対面のファンタスティック・プラスティック・マシーンの田中知之さんのノリも最高でジャケットのディスプレイも 楽しくできた。
夜は片町の「いたる」でFM石川のチームと久々に小宴会。同窓会というか戦友会のようなノリが楽しく、二次会はNさん、Zクンと一緒に「二の字」に流れ る。全く人気のない夜ふけの東の茶屋街を歩きながら空を見ると中秋の各月。「常きげん」のひやおろしの口あたりがとてもよく、ここでもまた時のたつのを忘 れる。気がついたら夜の2時。でもこんな夜ふかしはとても楽しい。


Sep 26th(WED)
朝9時15分の飛行機で東京に戻る。
到着後、4時のキリンビールでのミーティングまで美術館とギャラリーをまるでゲームのように回る。ランチは六本木の「胡同」で四川担々麺。夜の「ヴィーナ ス」も予想通りおもしろい映画で充実した充電日になる。試写の後も代官山でAjaのライブを見て、帰宅後は赤ワインとチーズにドライマンゴーの遅く軽い夕 食。そのうちに調子が出始め、最後には原稿書きまでしてしまう。スウェディッシュ・ジャズのコンピレーション・アルバムが夜ふけの作業とぴったりとシンク ロ。秋の気配りを感じる。


Sep 27th(THU)
朝、ジョン・レノンを射殺したマーク・チャップマンの行動を追いかけた不思議なタッチの映画「チャプター27」のプログラムの原稿を書きあげる。
10時30分からは西麻布の「こかぶ」で10月半ばからのリニューアルについてのミーティング。
1時からは電通で日中国交35周年記念イベントのミーティング。相手が中国なので中々うまくかみあわず、やれやれという感じ。その後、渋谷に移動。ショウゲートで「レディ・チャタレー」の試写。非常にオーソドックスな作りのフランス映画らしい、フランス映画だった。
夕方、「ゆうぽうと」の中のカフェでMクンとTAPのミーティング。
7時からはブレッド&バターの一夜限りの復活ライブ。加藤和彦、ムッシュからYUMINGまでゲストが次々と現われ、懐かしい曲のオンパレード。客席の人も含めて旧友との再会そのもの。
終了後、楽屋で松任谷さんたちと日中国交のイベントのミーティングをし、それからOさんやSさんたちと近くの居酒屋に流れる。鯨の立田揚げなど食べものが けっこうおいしく“蛍の光”が流れるまで居続けてしまった。二次会は久々に「アザブノケムリ」。フローズンダイキリがピタッとはまる。
帰宅は3時前。さすがに酔い、そして眠い。


Sep 28th(FRI)
10時から尾山台のAUDIでミーティング。午後は事務所でピアニストの松本俊明さんとミーティング。新しいプロジェクトがゆっくりとスタートする。
4時からはグランドハイアット東京のBAR「MADURO」で東京カレンダーの撮影。“バーで本を読む”というコンセプトがおもしろい。そして開店前のガランとした感じの雰囲気がとてもいい。
6時からは麻布の「P-HOUSE」でのイベント“アート映像のプレゼンテーション”をのぞき、7時から「かどわき」で食事。非常に満足。前日の疲れもあ り、帰宅後10時過ぎにはベッドに入る。そしてきょうも長くはないが原稿を2本仕上げた。ロバート・フリップとブライアン・イーノのコラボレーション・ア ルバムをBGMにして。


Sep 29th(SAT)
午前中は紙ジャケで復刻した暗黒大陸じゃがたらを聴きながら、部屋のかたづけ。
午後、ワタリウム美術館でバリー・マッギー展を観てからIと待ち合わせて諏訪に向かう。カサビアンやエルボムなどを聴きながら快走する。青山から「浜の湯」まで2時間15分。早い。
4時からは商工会議所のHさんたちと“鹿食堂”プロジェクトのミーティング。おもしろいプロジェクトになりそうだ。
夜は「四季」でMさんや東京から“桃源郷”に遊びにきたHさんたち、総勢6人で食事。州立と玉ねぎの炒めもの。絶品だったのにおかわりができなかったのが本当に残念。勿論、他の食物も申し分なく、涼しい夜だったので熱燗がはまる。
8時には“桃源郷”に入り。諏訪大社のMさんたちと“芸を遊ぶ夜”の成功を祝し、今後も何かいろいろということでシャンパンで乾杯。いい時代のロックに すっぽり包まれて過ごす時間は本当に楽しい。シャンパンから始まり、最後はシードルですっかり酩酊。1時前に布団に倒れこむ。これ余り、身体にいい生活と はいえない。でも有名な植木等の歌じゃないが、“わかっちゃいるけど、やめられない”…。


Sep 30th(SUN)
9月最後の日。朝食後、部屋でロックの本のゲラチェックを始めると、雨が上がり、湖がとても美しい姿を見せてくれる。何だか静かでいい時間だ。
昼食はフクちゃんやMたちと「古畑」でうなぎ。前日何を食べようかとみんなで話した時に2秒もしないで決まっただけあって一同大満足。鰻重の前の肝焼きも 最高だった。「浜の湯」に戻ってからは一風呂あびてドアーズを聞きながら“父から子へ伝える名ロック100”のゲラチェックと、“あとがき”部分の原稿書 き。窓から見える雨の諏訪湖が美しい。夕食の前までには何とか原稿がかたづくが、指は痛いし、思考的にももうこれ以上という限界に達した感じがする。でも 区切りとしては悪くない。
夕食は6人で楽しい会食。「浜の湯」の料理。絶品。浮城も3本あいてしまう!
8時過ぎには“桃源郷”に移動。期限限定、半年のロック・バーの最後のDJパーティーを楽しむ。Y氏も合流。シャンパンに始まり、シードルまでハイペース で飲み続け、レコードを選び続け、時間が過ぎていった。ピンク・フロイドの「狂気」の5.1ch体験はやはり強力。最後は12時ぴったりにドアーズの 「ジ・エンド」で幕が閉じる。そしてRUN RUN RUNもこれで一区切りさせる。勿論、仕事も遊びも旅もまだまだ続く。“桃源郷”もそのまま続くことになった。SHOW MUST GO ON!クイーンの歌が花火とシンクロした夜が懐かしい。

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