ARCHIVE:緊急日記

2006年9月14日~9月18日

Sep 14th(THU)
7時起床。正確には6時50分。
7時に目覚ましをかけておいたら自然にこの時間に目が覚める。前日もそうだったが、人間の身体って本当にうまくできている。
外は雨。10時30分に庭園美術館入り。
久石譲の新作「ASIAN X.T.C.」のショーケースイベント。仕事としてはプロデュースと対談のホスト役。3時からの本番も順調に終了。待たせておいたタクシーで品川に向か う。5時20分発ののぞみ47号で名古屋に移動。駅からはJTBの林田さんの運転する車で「FRIENDS OF LOVE THE EARTH」のリハーサル会場であるメトロポリタン倶楽部に向かう。走行距離は名古屋から一志嬉野インターまで約100km。到着は8時。場所は松坂市嬉 野の山中にある不思議なホテル。そこに併設されているショープラザ(かつて上演されていた“スプラッシュ”の表示がはがれかけて残っている)なるバブルの 遺跡そのものと言えるレストラン・シアターが今回の目的地だが、大きなリハーサルをするのには実に最適な選択。去年もここで、「LOVE THE EARTH」のコンサートのリハーサルをやったが、今回もYUMINGのスタッフのプロフェッショナルぶりに感服する。スタッフ・キャストは世田谷の40 人からはるかに増えて70人余り。食事休憩をはさんで11時までリハーサルが続く。
その後部屋でMR.MUSICの吉江さんたちと飲み会。80年代初頭のマルコム・マクラレンやJAPANのCFなど昔話に花が咲く。


Sep 15th(FRI)
時間を気にせず眠るだけ眠ろうと思ったら、朝の強い光に7時少し前に起こされてしまう。空だけ見ればリゾート地。TVのニュースを見ながら大量のFAXやメモも整理し、この原稿をまとめ、ゆっくりと風呂につかる。8h30a.m.
今日も長い1日になりそうだ。
リハーサル会場のショープラザに出かけるまで少し時間があるので、朝のTV。“とくダネ”の中の“おすぎのエンタメ斬り捨てごめん!”のコーナーで「X- MEN;ファイナル・デシジョン」をイチ押しで紹介していたが、アメリカの近未来ものでどこがおもしろいのかさっぱりわからない。
双葉十三郎先生の「20世紀で映画は終わった。21世紀からはCGショーになってしまった」という言葉を改めて実感。反動というわけでもないが、今月の初めに観た「薬箱の標本」「フラガール」などの作品に妙な愛しさを感じる。
特にフランス産の「薬箱の標本」は、僕の中では今年のベスト5に入る大好きな映画。頭の中にいくつかの場面が今も漂っている。
リハーサルは何ヶ国ものアーティストがコラボレーションする上に、前日まで全員もそろわない状態。でもおもしろいショーにはなりそう。ミー・リンの歌を聴 いている時、3週間ほど前ハロン湾の舟の上で陽の光にあたりながらビールを飲み、フローティング・シーフード・マーケットで買い込んだカニや海老をたらふ く食べて気持良く昼寝したことを不意に思い出す。その前日ホテルのTVでタワーレコードの倒産を知り、ひとつの時代の終わりを痛感したことも同時にだ。
リハーサル終了は11時。それからホテルのロビーでミー・リン一行、シュイ・クゥ等も混じえて深夜3時過ぎまで小宴会。


Sep 16th(SAT)
小雨混じりのくもり空も手伝い、9時過ぎまで眠れる。TVで“限界集落”の特集を観て、その言葉の強さもあり、かなりのショックを受ける。
セントレアから直行して三重入りしたディック・リーと「春よこい」の冒頭にインサートする国歌問題についてミーティングしてからショープラザ入り。
通しリハーサルは予定より1時間以上押して3時45分過ぎにスタート。中々スリリングな展開だ。
そして7時過ぎにバスで名古屋に出演者とともに移動。
ホテルにチェックインしてから“あらや”へ向かう。名古屋に来ると8割の確率で立ち寄る“勝手屋”の姉妹店。先付けの牛タンの石焼きに始まり、刺身盛合 せ、めひかり塩焼、鴨心臓・砂肝刺身…と相変わらずのおいしさ。お酒はにごり酒とプイィ・フュイッセ。久々に美味しいものを食べた満足感にひたる。
その後ヒルトンホテルで雪蓮三姉妹と合流。28FのBARでみんなでシャンパンを飲んでいるうちに三姉妹が「お礼に」と言って、強力なアカペラで「お酒を 飲ます歌」なるものを1曲歌ってくれる。居合わせた客はその凄さに仰天。たちまち人だかりができる。同席したピアニスト、松本俊明さんとも大いに話が盛り 上がり、三姉妹とシュイ・クゥと一緒にレコードを作ってツアーでもやろうかという話までになる。楽しい夜。


Sep 17th(SUN)
いよいよ「FRIENDS OF LOVE THE EARTH 2006」の本番の日。
ホテルでルーム・サービスをとり(久々にまともな食事をした気分)10時半過ぎに会場入り。本番前のあわただしい時はあっという間に流れる。上海万博の視 察のためにやってきた中国人たちに少し内容の説明をしたり、開演前に松任谷さんと一緒に出演者全員とスタッフに改めてFOLTEの趣旨を説明。アーティス トから一言づつコメントをもらうセレモニー。そのために開演は20分近く遅れてしまったが、結果的には非常に一体感が生まれた。


終演後、アンコールの「春よこい」のイントロにはさみこんだそれぞれの国の国歌は、観客には感動を持って受け入れられた。出演者もみんな大満足。その雰囲 気は“味仙”で行われた打上げへとそのまま続き、会場はYUMINGが「こんなの珍しいよね」という盛り上がりになった。各テーブルで自然発生的に行われ ている国際交流。音楽は絶対にまだ力を持っている。


Sep 18th(MON)
2時過ぎにホテルに戻ったが、朝8時25分ののぞみ60号で東京に戻る。東京到着は10時06分だったが、4泊のツアーだったのにとても長く東京を離れていた感じがするのは何故だろう?
家に着いたらポール・サイモンの紙ジャケシリーズが1set届いていた。うれしい。
しばらく浮世離れができそうだ。

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