ARCHIVE:立川直樹への永遠の質問

2006年 11~12月

12月28日 今年最後の「永遠の質問」です。 立川さんの回答を熱心に読み続けてくださってる方たちに、一言、お言葉をお願いします。
「『おもしろい』っていう声をエッーというような人からきくのがハゲミです。 来年もキャメロンと一緒にがんばります。 というマジメな一言でした」

12月27日 今年も1年、あっという間でしたね。 今年はどんな年でしたか?
「Stonesの “Time Waits For No One” そのままで、本当に時があっという間に過ぎ去っていった。 特に11月、12月は、パズルのようにスケジュールをこなし、フル・スロットルで走った感じがある。 そう、RUN RUN RUN だものね」

12月26日 では、「DVDなどで自宅でじっくり見てほしい旧作映画」のオススメはいかがでしょうか?
「また、それかい! って言われるかも知れないけど、「市民ケーン」「ゴッドファーザー」はお正月の定番でしょう。 ある種の基準が再確認できるという点でも・・・」

12月25日 年末~お正月に公開される新作映画でオススメの作品を教えてください。
「11月にベトナムとカンボジアに3週間、その他にも地方出張とか多かったので余り試写が観れていない・・・ ということを前提にして 『ディパーテッド』 『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』 『それでもボクはやってない』 『世界最速のインディアン』 ってところかな」

12月22日 立川さん、たとえば30代ぐらいの時と比べると、食べる量は減ってますか?
「多少はね」

12月20日 立川さんは新宿~高円寺~国分寺といった中央線沿線で遊んでいたことってありましたか? あの界隈に抱くイメージって、何かありますか?
「中学、高校が国立の桐朋だったから、沿線に友達が随分いたからね。 吉祥寺の“麦”とか国分寺の“モダーン”とか懐かしい場所もあるし、まあ、独特の中央線文化みたいなものが確実に存在していたと思う」

12月19日 東芝EMIの完全外資化のニュース、一音楽ファンのぼくにもある感慨を抱かせるニュースでした。 立川さんは昔から今に至るまでいろいろな形でご縁のあった企業だと思うのですが、差し支えない範囲で感想を聞かせていただけませんか。
「あーもう、ここまできちゃったのかーというのが、正直な印象。 その翌々日にアーメット・アーティガンの死のニュースをきいたのも、それと僕の中ではちょっとシンクロしてしまった・・・」

12月18日 朝のニュース/ワイドショーで連日長い時間を割いて報道されていた松阪選手の大リーグ入りがやっと決着したようですが、あの出来事はそんなにたいへんな出来事っだたのでしょうか。 というか、どのへんがあそこまでのニュースバリューがあるとマスコミに判断されたのでしょうか?
「スポーツってあまり得意な分野じゃないので、あくまでも個人的な見方だけど、まず、60億円とか70億円とか言われる金額の大きさと、イチロー、松井・・・ と続いた日本人選手の大リーグ行きの真打って感じがあったんじゃないかな」

12月15日 立川さんの世代にとって、ジャズという音楽はロックと同じぐらいにリアルなものだったのでしょうか? たとえば、次のアルバムを心待ちにしていたジャズ・ミュージシャンとかって、いましたか?
「“ロックと同じぐらい”というニュアンスはちょっと違うと思うけど、間違いなく、リアルであり、いろいろ影響を受けた。 当たり前の名前が並ぶけど、マイルス・ディビス、ジョン・コルトレーン、ニーナ・シモン、・・・ チャーリー・ミンガス・・・ 書いていったらJAZZ名鑑みたいになってしまうかも知れない」

12月14日 あと、全然脈絡がないんですが、もうすぐ久しぶりの続編が公開されるという「ロッキー」って好きですか? ぼくは最近、初めて見て、ロッキーのダメさ加減が結構好きなんですが、なんであんなにヒットして延々と続編が作られたのか、今ひとつよくわからないです。 どうしてなんでしょう?
「『ロッキー』って、シルベスター・スタローンのキャラも含めて実写の漫画映画って感じだよね。 そして僕は漫画ってあんまり興味ないし、好きじゃないんだけど、相対的な漫画人口を考えると、あたるのもよくわかる」

12月13日 ちょっと前のジム・ジャームッシュの映画「ブロークン・フラワーズ」は立川さん、お好きですか? 僕は前半部分はすごく好きなんですが、後半、ちょっとむずかしいなぁと思ってしまったのですが。
「うん。 前半のワクワクする感じが後半になると確かに尻すぼみになってしまう。 まあ、ジャームッシュとしては、ハリウッド的にサービスしようとしたら、うまくいかなかったってところじゃないかな」

12月12日 今、沖縄には毎年2万人以上の人が移住し、人口増加率も日本一だという統計があるのだそうです。 これって、「人生、大事なのはお金だけじゃないよね」と考える人が増えてきているということなのでしょうか。 ただ、前に立川さんも近いニュアンスのことをおっしゃっていたと思うのですが、あの土地は内地の人間が馴染むのには相当時間がかかるような気がします。 そのあたり、どんなふうに思われますか?
「ブルータスの最新号も沖縄特集だったよね。 沖縄のことって、とにかくいろんな意味でDeepな島だから簡単には答えられないよね。 ただ、魅力がある場所は間違いないから、人生うんぬんというより、本能的に住みたくなる。 でも、確かになじむのに相当の覚悟がいるだろうね」

12月11日 ヴェトナムとタイって、滞在していて肌合いみたいなものは大きく違いますか? どちらにも行ったことがないぼくにはそのへん、よくわからないのですが。
「大きく違うね。 一言でいうとヴェトナムはラマン・インドシナ的なエレガントさがあり、タイは、エイベックス・ビートで踊ってる感じがする」

12月8日 では、いわゆる盆暮れの進物をうまく選ぶコツみたいなものってありますか?
「これもよくわからない。 当たり前かも知れないけど季節の果物なんていうのがいいんじゃないの・・・」

12月6日 巷は忘年会シーズンですが、この季節は立川さんもいつもより宴席が多くなりますか?
「そう変わらない。 というより、1年中宴席が多いからなあ・・・」

12月5日 立川さんが自分でお店を選んで、仕事上またはプライベートな付き合いの人とある程度しっかりした食事をしようとする場合、相手がどんな年齢、経歴・・・の人でもピッタリのお店を選ぶことはできますか?
「大体できる自信はある・・・ だから、『うーん、困ったな』というふになったことは記憶する限りないな・・・」

12月4日 立川さんは(傍で見ていると)金額的にすごく大きな仕事からかなり小さな仕事まで受けていらっしゃるように見えます。 (一方、「えっ?」と思うような仕事を断っていたりもなさいます)。 「この仕事はおもしろそうだから」という以外に、金額的に小さな仕事を受けるときの理由とか傾向みたいなものは何かあるのでしょうか?
「頼んでくれる相手の姿勢とか・・・ 絶対に僕がやるべきだという感じがする時かな・・・」

12月1日 立川さん、教えている学生さんなどから、就職など将来の身の振り方について相談を受けることはありますか? そういう時、たとえばどんなふうに対応しますか?
「相談されたらきっちりと対応するけど、余りされないねえ・・・」

11月29日 会議でもちょっとしたスピーチでも、“他人の注目を浴びる”という行為を時々することは、生きていく上でのプラスの緊張感を保つのに必要な行為だとぼくは思うのですが、そういうことって立川さんは意識なさいますか? 注目を浴びっぱなしの日常だとあんまり意識しないものでしょうか・・・。
「意識はしないけど、程度問題では必要だろうね。 あと、『注目を浴びっぱなしの・・・』ってどういうこと? RUN RUN RUN で紹介した村上春樹の名言じゃないけど、僕は匿顔の人生をうまく送ってるからね」

11月28日 立川さんが出演NHK-BS “黄金の洋楽ロック” のピンク・フロイドの回はたいへん反響が大きかったようですね。 残念ながらぼくは見てないのですが・・・。 番組に対して、またはご自身の出演についての感想をお聞かせください。
「今は出雲の寺に帰って坊さんをきちんとやっているEARTHRINGのJOHNからメイルが入って 『永久保存版にします』 なんて言われると、照れ臭いけど、やっぱりうれしいよね。 18日のオンエアーだったから僕はもうベトナムにいたし・・・ 完パケは帰国後に見られるんだけど、スタッフが本当にロックが好きで、それがとてもいい感じだった。 まあ、ピンク・フロイドっていったら外すわけにはいかないだろう・・・」

11月27日 今、立川さんはカンボジアからヴェトナムに戻ってきたところだと思うんですが、カンボジアって、今、どんな雰囲気の場所なんでしょう?
「今カンボジアのラッフルズ・グランドホテル・ドゥ・アンコールの部屋で書いてます。 11/20 18h06 遺跡巡りから帰ってきたところ。 アンコール・ワットの遺跡はメインのところはディズニーランドのような人の波状態ですが、他のところはそれなりにgood。 でも、シェムリアップの町はアンコール・ワット観光の拠点ということで、ハングルと日本語の看板が氾濫していてエキゾシズムの趣きなしでがっかり。 まあホテルで思いっきりコロニアル気分は満喫してるけど・・・」

11月24日 日本人が「つつましく、しかし幸せに暮らす」ことが難しくなったのはいつの時代からだと思いますか?
「60年代半ば頃だったような気がする。 何となくの記憶と印象だけど・・・」

11月22日 昔の話をもう1つ。 立川さんが若い頃、「あ、もう、学校なんてこれ以上行かなくていいや」と思ったきっかけみたいなものがあったら教えてください。
「社会に出て絶対に存在しないだろう三角函数の授業に直面した時! それはもう決定的だった」

11月21日 すごく漠然とした質問で恐縮ですが、20歳の頃、今の自分の姿を(その片鱗でも)イメージできていましたか?
「うん。 何となく・・・」

11月20日 「真面目すぎること」は、人が生きていく上で損なことだと思いますか?
「どうなんだろう。 少なくとも僕はそうじゃないからわからない・・・」

11月17日 突然ですが、ぼくは立川さんと出会ったことで、ずいぶん「世の中の見え方」が変わったような気がしています。 立川さんにはそういう人って今までにいましたか?
「伊丹十三、ピエール・バルー、そしてセルジュ・ゲンズブール」

11月16日 今の季節のヴェトナムって、気候はどんな感じなんですか? そしてどんなものが「旬」なんでしょう?
「ホーチミンは夏、ハノイは初夏かな。 そして“旬”という食べ物は別にないんじゃないかな。 今やかなりのリピーターだけど、そこまでは詳しくないんだよ」

11月15日 ぼくはロバート・クワインがギターを弾いていればどんなアルバムでもいいから聞きたい! というぐらい、ロバート・クワインが好きなんですが、立川さんはそういうプレイヤー(曲が好きとかじゃなくて、また、ボーカリストでもなくて)って誰かいますか?
「エルトン・ジョンと演っていたパーカッションのレイ・クーパー。 あとは、当たり前だけど、デヴィット・ギルモア! けっこうセッションって演ってるんだよ、デヴィットって・・・」

11月14日 立川さん、成瀬巳喜男ってどのぐらい好きですか? 特に好きな作品はありますか?
「うーん、どうなんだろうなって程度。 だから特に好きな作品っていうのはないな」

11月13日 立川さん、好きな“女流作家”って、いますか?
「倉橋由美子、森茉莉、デュラス、そして笑うかも知れないけどサガンも好きだよ」

11月10日 常日頃、立川さんのお伴をさせていただいているせいか、ついにぼくも γ-GTPが300の大台に乗ってしまいました。 さすがに、少し節酒しようかと思っているんですが、立川さんはこういう経験はないですか?
「自分から検査することはないんだけど、たまに具合が悪くなって医者に行くと、半ば強制的に血液の検査をされるんだよね。 今までの最高は386だったけど、今はどうなんだろう? でも、禁酒なんて誰がなんと言おうと、考えたこともない。 だって食事する時に何を飲むの? そしてプールサイドや海で気持良く過ごしてる時もね」

11月9日 “ロックスター”と“経営者”って、いろんな点で共通するものがあるような気が最近するんですが、そんなことないですかね?
「十分にあると思う」

11月8日 11月はヴェトナム方面に長く滞在される立川さんですが、普通の旅行者としてあそこに行ったとして、わりと間違いなく楽しめる半日~1日の過ごし方を教えてくださいませんか?
「半日だったら、ただぼんやりと過ごす。 気の向くままに。 ホーチミンもハノイもそれが本当に合う町。 そして今や他の国で失われつつある美しい官能とエレガンスが漂っている国だね」

11月7日 立川さんって、どちらかというと軽いワインのほうが好きですか?
「うん。 どちらかといえば・・・」

11月6日 こないだ、現代美術館の楽屋でしてくださった、「長崎から来た象の話」は、その語り口も含めて最高でした。 ああいうのって、どこかのライブハウスでやったらすごく楽しいと思うんですが。 あの微妙な感じが。 対談じゃなくて、講演でもなくて、ああいう “ちょっと印象に残る話” を語る、シリーズライブみたいなものって、できないですかね?
「キャメロンがプロデュースするんだったら興味はある。 やり方と場所だろうけど・・・」

11月2日 新聞やニュースを見ていると、これからはネットの世界の中でしか、「自由な発想」なんて許されないんじゃないか、と思うことがあります。 発想にレベルの高い低いもない、と割り切った上で、ですが。 そんなぼくの考えを、どんなふうに思われますか?
「最近のニュースを見てると、本当にネットとかデジタルの世界って、なんだか変な感じで病んでいるんじゃない。 スターウォーズじゃないけど、これからは “正” と “邪” の戦いになっていくんじゃないかな」

11月1日 今年の東京はいつまでも暖かいですね。 いったい、どうなってるんでしょうか?
「もう、地球は確実に変な方向にいってると思う。 だから楽しまなきゃね」

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