立川直樹の内省日記

2010年11月8日(月)

11月5日(金)11時に事務所で“ライナーノーツ本”の打合せをしたのに始まり、夜10時に“TeTe's”でICHIROと来年夏の20周年記念プロジェクトの打合せまで、1日で6件の打合せ。本当に1日中よく働いたなと思う。“TeTe's”の後は“AMRTA”でICHIROと赤ワインをあけ、“PB”に流れる。ICHIROとの打合せで僕がアイデアを出したビートルズの「ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン」の響き具合が最高だった。


11月6日(土)どんな風に展示替えをしたのかが気になっていたので江戸東京博物館に特別展<隅田川>を見に行く。ほとんど変化なしだったが常設展示室の方で開催されていた企画展<徳川御三卿>が拾いものだった。その後、東京都現代美術館に向かい、東京アートミーティング「トランスフォーメイション」展と「オランダのアート&デザイン新言語」::MOT Collectionの「クロニクル1947-1963/アンデパンダンの時代」に特別展示のピピロッティ・リストと森万里子を見るが、どれもピンとこなかった。でも、それなりに得るものはある。そして計画としては午後も美術館回りをしようと考えていたが、昼にスモークサーモンとオリーブをツマミにして飲んだ白ワインと、2時からBS・TwellVで始まったロバート・アルトマンの映画「ギャンブラー」のタイトルバックに流れたレナード・コーエンの歌に眠りを誘発され、夕方までひと眠りしてしまった。夜は渋谷プレジャープレジャーで<斉藤ノブ還暦6夜>の第5夜。夏木マリが高中正義や後藤次利たちをバックに歌った「絹の靴下」「タイムマシンにおねがい」「サマータイム」は実に素晴しい演し物だったが、ノブさんも60歳の誕生日をエンジョイしている感じだった。終演後のパーティーでは10数年ぶりに会った高中と40年以上前の青山の“サン・ラザアル”の思い出話をしたりと、楽しい時間を過ごし、二次会まで流れた。グラスが空になりそうになると、注いでいただける状態が続いていたので、一体シャンパンと白ワインをどれくらい飲んだことやら……帰りのタクシーは夢の世界を走っている感じだった。


11月7日(日)彩の国さいたま芸術劇場までローザスの芸術監督アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルがフランス人振付家のジェローム・ベルと組んで作った新作を見に出かける。マーラーの「大地の歌」の最終楽章「告別」を題材にした「ドライアップシート~3つの別れ」。メゾ・ソプラノのサラ・フルゴーニを加えたアンサンブル・イクトゥスも舞台に立ち、革新的なパフォーマンスが展開された。とても非現実的な世界。舞台の上の出演者だけでなく観客も含めて、世の中から全く隔離されている感じがした。行き帰りの車の中で聞いたジャミロクワイの5年ぶり、7作目のスタジオ・アルバム※60「ロック・ダスト・ライト・スター」が現実世界との接点。ただ、これも僕にとっての接点であって、世の中とは全く違うところにいるのかも知れない。

※60 新作のタイトルについてジェイ・ケイは「僕らは星屑で出来ているんだ。だから、もっと外へ飛び出していく必要があるんだよ」と語っている。グルーヴ感のあるサウンドと存在感のある歌が素晴しい。(ユニバーサル・インターナショナル)


11月8日(月)午前中、大学で授業を終えてから調布駅でK氏と待ち合わせ、久しぶりに諏訪に向かう。諏訪湖を1周したり、諏訪大社に行ったりと、諏訪が初めてというK氏とM君を案内していると、改めて諏訪の魅力を実感する。何年かぶりに“ガラスの里~北澤美術館”で目にしたルネ・ラリックのコレクションも掛け値なしに素晴しい。そして夕食の後に行った定番の“桃源郷”で聴いたサンタナの「ロータスの伝説」の強烈なインパクト。4年前にオープンした“桃源郷”でサンタナを聴くのは初めてだったが、その後に聴いた5.1chの「狂気」と合わせて完全に70年代のロックにKOされ、気持良く酔いが回った夜になった。

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