ARCHIVE:緊急日記

2007年8月29日~9月4日

Aug 29th(WED)
何の理由もなく、朝は5時に目がさめるようになってしまった。
7時30分の朝食前に、少し書きものをし、ゆっくり新聞に目を通す。
旅に出ると、こんなふうに時間の余裕が出てくるのがおもしろい。回りに何もないからだろう。
朝食後、早い飛行機の予約がとれたので、急いで荷物をまとめ、タクシーをとばし、8時40分のフライトで東京に戻る。
帰宅後、夕方まで祥伝社から10月に刊行が決まった。ロックの名曲集“FROM FATHER TO SONS”の残り分を一気に書き上げる。
夜は久々に八丁堀の「MARU」でH氏、T氏、Iと4人で、ワインとおいしい食事エンタテイメント業界裏話を楽しむ。何だかちょっと一区切りした気分...


Aug 30th(THU)
午前中はトライグループで“大人の家庭教師”のミーティング。段々に形になり始めている。
昼は「Va-tout」で祥伝社のO氏、アドバイザーのS氏とロックの本についてのミーティング。発表は10月22日に決定。
午後はキリン・ラガークラブのミーティングと展覧会企画の相談事。そして夜は「金田中」で夏のプラザ会。ここしばらく祇園にも行ってなかったので粋筋の人たちとの時間が中々楽しかった。
会の方はもう19年も続いている。キリンプラザ大阪のスタート当初の戦友会のような集いだが、残念なことにKPはこの10月末でCloseされることが決まった。
こうしてひとつの時代が流れるのである。


Aug 31th(FRI)
8月最後の月は諏訪に日帰りで出かける。ブロンディの古いCDを聞きながら、雨の中を走ると時代がわからなくなる。
ドライブはスムーズで2時間15分で「浜の湯」に到着。M氏と軽くミーティングをしてから下諏訪高工会議所に向かう。
9月22日開催の“芸を遊ぶ夜”実行委員会終了後、「浜の湯」に戻り、料理長のSさんと“鹿食堂”プロジェクトのミーティング。
そして昼は大好きな「古畑」で鰻重を食べて、東京に戻る。
帰りもブロンディ時代順に聞いていったら、「ザ・ハンター」に大感激。1982年リリースの6作目だったが全く記憶になかった。
都内は8月最後の日だからか金曜日だからか、とにかくどこも渋滞で雲母社のミーティングの後は電車移動にきりかえ写真美術館での鈴木理策展のレセプション パーティーと新宿の「カフェ・ヒューガルデン」でのヴィスコンティ展の打ち上げパーティーをまるでサーフィンでもするようにうまくこなす。
その後はMとおちあい、六本木のディープな夜に入り込む。
帰宅後、新聞を整理していたら、改めて8月27日の東京スポーツの“たけしの一刀両断”に喝采をおくりたくなった。
朝青龍問題から24時間テレビの萩本欽一のマラソン、横峯議員のスキャンダル問題まで見事にブッタ斬り。そのまま掲載してみんなに読んで欲しいと叫びたくなる。
本音の切りこみをやらせたらやっぱり天下一品。
この夏から久々に東スポの宅配を再開してよかったと初めて思った。


Sep 1st(SAT)
ボブ・ディランにはまる。
“ディランを次世代へ繋げていこう”ということで全世界規模でスタートする“DYLAN ICONキャンペーン”の一環でリリースされる3枚組のベストに収録された51の名曲。
何だか時間がとまってしまいちょっと形容し難い感覚に包まれる。デビュー以来2000回のコンサート、600の歌。44枚のアルバム…同じ時代を生きられて本当に幸せだと改めて思う。


Sep 2nd(SUN)
ディランから逃れられない。
やばい、呪術師につかまってしまった感じだ。
午後4時、「シアタートラム」での黒沢美香と木佐貫邦子のダンス公演“約束の船”を見に出かけるがディランという麻薬が効きすぎているせいか、気持がシンクロしない。
ただ前回の木佐貫邦子の公演は魅力的だったので、どうなんだろう…今回は…?
帰りの車の中ではまだディランが歌い続けている。「リング・ゼム・ベルス」が凄い。
東大寺でマイケルケイメンが指揮したオーケストラでこの歌を歌ったディランの神々しい姿がフラッシュバックしてくる。


Sep 3rd(MON)
工事は修了したが家はダンボールの山。
まるで“ミリオンダラー・ホテル”のセットみたいだ。
そんな中で<TAP>の原稿書き、写真美術館の鈴木理策展、素晴らしかった。
何年か前、機内誌の取材でエリス島に行った日々のことが懐かしく思い出される。
昼はK氏と「車屋」でランチ・ミーティング、夜は見事だったが昼の食事はおきまりの感じで期待外れ。
午後はJTBでミー・リンの9月来日時の記者会見などのミーティング。
BGMはようやくディランから離れたが、今度は“ブルーノート”の名演につかまる。一体どうなってしまったんだろう。
夜はもう40年近く昔から可愛がってもらっているF氏と赤坂の「フリッツ」なる店で食事。カリフォルニア・ワインとロースハムやパテ・ド・カンパーニュ。
絶品、最後の松坂ポークの豚カツもおいしかった。
1年に1度食べるか食べないかの豚カツ。このところ妙に肉類をおいしく感じる。何か変化が起きているのだろうか・食事はY氏が持っている六本木の「ALL of ME CLUB」で“SWEET VOILE”のライブを見る。もう少しキャラクターがあったらおもしろいのになあ…と思いながらジントニック2杯。
11時半には帰宅したが、移動やミーティングの濃さもあり、完全にガソリン切れ状態になっていた。


Sep 4th(TUE)
また5時に起床。
<TAP>の原稿を書き、かたづけものとしばし格闘。
10時30分からNHKエンタープライズで11月29日にスケジュールだけは決定した。日中国交35周年記念イベントのミーティング。相変わらず中国はマイペース。かなりふり回されそうだ。
昼は本当に“ウチの食堂化”している「Va-tout」でぴあのSさん、Yさんとランチミーティング。案件はいろいろ。
トリッパのトマトソース煮込みが中々のもの。みんなもそれぞれのものをおいしいと言っていくれる。何だかうれしい。
午後は新宿厚生年金会館ホールで“氷の上のスワン・レイク”を見る。きれいなところはあるが、全体として迫るものがないのが残念。
それと対照的だったのが国立新美術館での安齊重男・写真展。8mの天井高のスペースに1970年から2006年までのアートの現場記録写真がびっしり。思わず時の立つのも忘れて見入ってしまった。
夜はY氏と久々に「江ぐち」で会食。青山から西麻布に移ってからは初めてだったが、料理はおいしく、居心地も最高にいい。特にすっぽんとフカヒレのおいしさは絶品。
その後は西麻布の「Uno」に流れ、無邪気に街の噂話をしてゆるゆると楽しい時を過ごす。女の子が古いジャズ・スタンダードをピアノをバックに歌うのだけはいただけなかったが、基本的にはここも居心地がよかった。
帰宅は意外と早く、11時少し前。TVのニュースで日本の情けない実現にひき戻される。

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