ARCHIVE:立川直樹への永遠の質問

2007年 3~4月

4月19日 寝ている時以外は常に携帯やメールをチェックしている人間(ぼくなんかも近いですけど)は不幸だと思いますか?
「 うん、そう思う。 “DIGITAL SLAVE”って本を書きたいくらいに・・・」

4月18日 ここしばらくの移動の際に読まれた本の中で印象的な作品があれば教えてください。
「 『居酒屋道楽』(太田和彦)、『エリス島物語~移民たちの彷徨と希望』 (ジョルジュ・ペレック)」

4月17日 世の中には落とし穴の無い、「純粋にウマい話」もたまにはあるものだと思いますか?
「たまにはあると思う。 本当にたまにね」

4月16日 年下の女性と話していて、「ああ、なんか可愛いなぁ、若いなぁ」と思って女としての「性」の部分を感じられなくなってしまうことってありますか? もしあれば、そういう現象は立川さんが何歳ぐらいの頃から始まりましたか?
「年下だろうが、年上だろうが、女に“性”を感じないなんてことはありえない、僕が生きてる限り。 そしてそれはもうかなり子供の頃からつづいてる・・・」

4月13日 昨日の質問と少し関連しているのですが、立川さんは他人から「生活感が感じられない人」と言われることはありますか? それもどちらかというとネガティブな調子で。 もしあれば、そんな時ってどんなふうに感じますか?
「生活感が感じられない_というのはよく言われる。 でも決してネガティブな感じではないし、自分でも一般的なライフスタイルからは完全に外れちゃってるからね。 もう長いこと・・・」

4月12日 ボリス・ヴィアンのような人生を選んだ立川さんの真似をしているわけでもないのですが、ぼくも最近「何の仕事をしているのかわからない人」と言われることが増えてきました。 ま、それはそれでいいか、と思っているのですが、そういう境遇にいることで今までに何か実害はありましたか? 参考までに教えてください。
「昔はあったね。 ほら日本って何かひとつのことを追求したり、一生懸命やってる人をきちんとしてると見る傾向がその頃はあったし・・・ でも、今はというかここ20年以上は実害はないな」

4月11日 つかぬ質問ですが・・・。 立川さんがはるか昔にロックバーの経営をなさっていた時、その仕事で儲けようと思っていましたか? そして実際、儲かりましたか?
「楽しそうだからやろうと思ったのが始まり。 そして最初は全く儲からなかったけど、妙な偶然から儲かるようになった。 でも、若い頃ってあきっぽいのと、いつも店にいるのが、どうなのかなあという感じになってしまって、あとを引きついでくれた人には ちょっと迷惑をかけてしまったね。 たくさんの人と “サン・ラザアル” というその店で会えたのはいい思い出だけど・・・」

4月10日 先日、沖縄でほぼ丸二日間、ご一緒させていただいたのはたいへん楽しい経験でした。 沖縄って、やっぱり人を知らぬ間に盛り上げてしまう力を持っている場所なのでしょうか?
「そう、盛り上げてくれるというか不思議な時間感覚があるので、浮遊させてくれるんじゃないかな。 僕はずっと、それが好き・・・」

4月9日 ぼくは憂鬱な気分になると、とりあえずいろんなことに手を出したりぼろぼろになるまで飲んだり遊んだりするのですが、あんまり明るくなれません。 でも、そのうちに自分が憂鬱な気分だったことを忘れていたりするので、まぁ、いいのかなと思います。 立川さんはいかがですか?
「いいんじゃないの、それで・・・」

4月6日 「近頃、なんとなく調子が悪そうだなぁ」という友人、仲間に対しては何らかの手助けをしようと思いますか? それとも、そもそも助けるなんていうことは不可能なのだと思いますか?
「相談されれば、何らかの助言のようなことや、人を紹介することはあるだろうけど、自分からお節介な感じでというのはないと思う」

4月5日 立川さんは「6日以上、同じ場所で寝るとなんだか落ち着かなくなる」人だという記事をどこかで目にしたことがあるような気がします。 実際、一週間以上、東京に居続けていることってそんなにないですよね? それともある程度意図的にそうなるようにしていったのでしょうか?
「ある程度、意図的なところはある。 そして思い出してみると、中学2年ぐらいの時にボリス・ヴィアンを知って今のような仕事、生き方をしようと決めたんだけど、小学校6年の時、“将来なりたい職業”という題の作文で“外交官になりたい”と書いた記憶がある。 ちょっと運命的かなあ・・・」

4月4日 4/2スタートの「TOKYO ART PATROL」について一言、お願いします。
「一言で言うと “アート系ブログマガジン”ってことになるんだろうけど、いろいろおもしろい可能性を持っている気がする。 僕にとってもひとつの冒険になればいいと思っている・・・」

4月3日 今年のお花見は、もうどちらかで済まされましたか?
「“どちらか”という特定の場所には行ってないけど、車窓からはとてもいい感じで桜を見ているし、実はウチのリビングルームの窓は全面桜なんだよ。 つい数日前の日曜の午後、マリア・カラスの歌を聴きながら眺めた桜の美しさ、あやうさ、切なさは形容しがたいほど素敵だった」

3月19日 おもしろそうな映画、話題の映画がこのところ連続して公開されていますが、あえて「ちょっと早い春先の1本」を選んでいただくとしたら、どの作品になりますか?
「ロバート・アルトマンの遺作『今宵フィッツジェラルド劇場にて』! 3月3日にロードショー公開されたけど、さすがアルトマン、見事な出来映えに拍手を贈りたい」

3月16日 「なるべく人を傷つけずに生きたい」とおもうことって意味のあることだと思いますか? というか、注意すれば人を(精神的に)傷つけること無しに生きていけるものでしょうか?
「絶対は無理だと思うけど、注意するにこしたことはない。 誰だって人を傷つけたくないもの」

3月14日 先日ビリー・ホリディの「暗い日曜日」を聞き直す機会があって、歌から伝わってくる感情の生々しさにあらためてちょっとびっくりしてしまったのですが、ああいう情緒と作品としての完成度のバランスみたいなものってどうやって生まれてきたものなんでしょうか?
「たくさんのアーティストと接してきて、話したり、現場みたりしてきてひとつ思うのは、“何かが降りてくる”と本当に言葉では形容できない凄いものが生み出される。 音楽が一番そうだけど、映画にも演劇にもダンスにもいろいろあるよね。 こう書いていて思い出すのは土方巽の『静かな家』」

3月13日 「楽しいパーティーの条件」って、たとえばどんなことでしょう?
「集まっている人達! それにつきる。 細かいことだと、安いシャンパンだけは出して欲しくない」

3月12日 昨日、「普通の人はぼくみたいな食生活をしてたら身体を壊すよね」とおっしゃっていたのがとても印象的だったのですが、では、立川さんはなぜ身体を壊さないのでしょう?
「まず、丈夫であること。 ずっと長くこんな食生活をしてたから、きっと身体がそれに慣れてること。 あとは1日3食かなりきちんと決まった時間に食べてる・・・ といろいろ書けるけど、実際には自分でも壊れないのを不思議に思うことがある。 でも今さら、健康に気をつけてなんていう気もさらさらないね」

3月9日 人を“失敗に導く”要素として、まず頭に浮かぶのはどんなことですか? たとえば虚栄心とか怠惰とかいろいろあると思うのですが・・・。
「約束を守らないこと。 例えば連絡をするという日にしなかったら、期限を守らなかったり・・・とか、あと一番大きいのは自分ではどうにもならない偶発的な出来事が、ひとつのプロジェクトを崩壊させてしまうこともある」

3月8日 雑誌などに記事を書かれる時に気をつけていることは何かありますか?
「さあ、どうなんだろう。 自分ではわからないけど、まず文章を書くという行為自体、というかそこからいろいろ気をつけるよね。 長い短いにかかわらず、内容もセンテンスも・・・」

3月2日 先日は本当に珍しく体調の悪そうな立川さんとご一緒して、またちょっとした衝撃を受けたのですが、あんなに体調が悪いのに舞台やライブを見るスケジュールを守ろうとするのはどうしてですか? 「今日はキャンセルして帰って寝よう」とか、思わないものですか?
「だって舞台やライブって、同じものをまた見ようと思っても見られないでしょ。 そのくらい見るものについては、僕は欲が深いというか強いね。 まあ、飲む約束だったら、相当ひどい時は、キャンセルすることもあるけど、それでも約束してる限り、僕は行くね。 今まで40年以上そうしてきたし、今後も変わらないと思う。 仕事とか仕事じゃないの区別は関係なしに・・・」

3月1日 たくさんの経営者と親交のある立川さんからご覧になって、オーナー経営者とそうでない経営者の、ものの考え方や行動パターンの一番の相違点って、どんなところだと思いますか?
「ある程度自分だけでものが決められるのがオーナー経営者だという入り口から始まり、いろいろな面で、根本的に違うと思う。 うまく言葉では説明できないし、それをするとビジネス書みたいな話になっちゃうんじゃない」

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