ARCHIVE:緊急日記

2006年10月13日~10月22日

Oct 13th (FRI)
朝9時発の飛行機で“生人形と江戸の欲望展”を観に行った熊本から戻る。
昼はva-toutでS氏と芝浦にopenするクラブ“ZEN-BOO”についてのミーティング。
ちょっとエロティックなプロジェクトなのでおもしろくなりそう。
その後、来年の夏に延期になったヴィスコンティの展覧会などの件で、T氏と、そしてNHK・BSのロックの番組でピンク・フロイドの話をして欲しいという オファーがあり、そのスタッフと続けてミーティグする。それからは庭園美術館で“アール・デコ・ジュエリー展”のオープニング、小松アネックスの“和の 心”、現代美術館の“大竹伸郎/全景”のオープニング、RATHOLEギャラリーの“森山大道展”のオープニングと、美術館とギャラリーを回る。
現代美術館では“MOT THE MUSIC”のプロジェクトの為にデヴィッド・シルヴィアンと常設コレクションの会場も回る。デヴィッドとは80年代の初頭、彼がJAPANのヴォーカリストとして女の子たちの嬌声を浴びていた時代、MUSIC LIFEのインタビューを通して知り合って以来の付き合いだが、直島でのプロジェクトのために来日した今回、一緒に新しいプロジェクトをしたいという相談があり、そこで一気に“MOT THE MUSIC”の話にまで発展したというわけ。ちょうど同じ頃にMUSIC LIFEのデヴィット・ギルモアやスクリッティ・ポリッティのインタビューの単行本のための再録の依頼があったりし、不思議と何かが呼び合っている感じがする。


Oct 16th (MON)
朝は大学で2コマの授業、1時から「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」。3時30分からタランティーノ製作総指揮の「ホステル」の試写2本立て。週末にかた づけものをしながら、忙しいのは承知の上で今週は“映画の週”にするぞと決意する。おバカなエロ映画とスプラッター・ホラーが合体した「ホステル」はR- 18ながら全米初登場1位のフレコミだが久々に(「悪魔のいけにえ」以来)試写の途中で退出する人がいる怪作だった。
夜は国際文化会館で坂村健さんの“日本学士院賞”受賞のお祝いのパーティーに出席。7時30分からはN氏と“オステリア”で会食。はまぐりと松茸のパスタが絶品だった。


Oct 17th (TUE)
10時からクリント・イーストウッド監督の話題作「父親たちの星条旗」、1時からサイコ・スリラーの「アンノウン」の二本立て。大きな映画と小さな映画の好対称だが、やっぱり僕は小さな映画のほうが好きなのかもしれない。
夜はva-toutで、来年、長野で行われるイベント“日本の旬”のミーティング。シチリアのフルーツトマトのベニエ、田舎風パテがシャンパンと見事にはまる。その後S氏、N氏と合流、“MOON DANCE”に流れる。今度は白ワインと姫サザエに鯛の子煮。身体には悪いんだろうけど快楽には勝てない。


Oct 18th (WED)
朝は大学で1コマの授業
昼はM氏と“オステリア”でランチ・ミーティング。来年のドアーズの40周年イベントの話で大いに盛り上がる。あと、間を空けずに同じレストランで食事を すると、自分の家の食堂みたいな意識になることを久々に感じる。そういえば昔“キャンティ”で1週間に8回食事をしたこともあった。
その後は東京都美術館で“大エルミタージュ美術館展”、日本橋三越ギャラリーの“A・ブラジリエ展”をハシゴ。2本立ての映画と同じで、たて続けにものを見ると、何が良くて、何が大したものじゃないかがすぐわかる。答えは言わずもがなだろう。
夜はBLUEALLEY JAPANでKIRIN LAGER CLUBの174回目のイベント“K・K・JAM”のライブ。その間にMICAで松任谷氏を囲んでFRIENDS OF LOVE THE EARTHのミーティング。
車と電車を上手く使い、我ながら感動の、上手いつなぎになる。
打ち上げは目黒の“豫園”、中国語の「津軽海峡冬景色」が流れるようなビルの中のベタな中国料理屋だったが、気分は昔の香港にいるような気持良さ。移動の疲れもあってしっかりと酩酊する。


Oct 19 (THU)
10時から周防正行監督の11年ぶりの新作「それでもボクはやってない」。1時からOLCライツエンタテイメント製作の「世界最速のインディアン」の2本立て。試写終了後、旧知の東宝の宣伝部の人と会うが「周防さん、完全に伊丹さんのDNA 引き継いでるね」ということで意見が一致する。僕は「フラガール」の李クンにもそれを感じているけど…
その後はAUDIで“MUSIC MEETS ART”のミーティング。夜はカンバセーションのH氏、I氏と勘三郎とミック・ロックの写真展やヴィスコンティ・プロジェクトのミーティング。神保町の “きよし”という小料理屋は今や東京から急速にその数を減らしている昔ながらの小体な割烹。かき酒盗和え、穴子酒煮など珍しい一品も絶品。機会があった ら、またゆっくりと行ってみたい店だった。


Oct 20 (FRI)
朝、カンボジア大使館にアンコール・ワットに行くためのVisaの申請にいく。何年か前、廃墟のジャングル状態になっていた場所に小ぎれいな建物が建っていた。
昼はVa-toutでA氏とミーティング。鶏のコンフィがビストロの味でGood。シェフが変わってから本当に充実している。
1時からは「氷の微笑2」の試写。シャロン・ストーンの脱ぎもイマイチだし、ストーリー展開も共演者も含めて期待はずれの1本だった。夜は現代美術館で先 日の日野皓正に続く“MOT THE MUSIC”の2回目。今日は高橋幸宏が宮島達男の作品の前でパフォーマンス。ユキヒロとも久々の再開だった。その後“月光庵”でA氏、キャメロンとミー ティング。モエに始まりチリのカベルネソービニオンと秋味のなめろう、イカとアンチョビのソテー他、ぴったりとフィット。楽しく話して楽しく飲み、その勢 いでH氏が亡くなった友人のレコードを生かそうという思いでオープンさせたBAR“J-STOCK”に流れる。
到着してすぐ音量もレコードの並べ方も気になり、カウンターに入ってDJに変身、しっかりと働いてしまう。
酒はジン・ソニック数ハイ。当然酔いは回り、家に到着後倒れるかの如く、ベッドに入る。


Oct 21th (SAT)
朝“翼の王国”のコラムの原稿を書き終え、赤ワインと生ハムオリーブなどの軽い早目の昼食を済ませ、12時33分ののぞみで大阪に向かう。
目的は東大寺大仏殿前の特設舞台で行われる谷村新司のコンサート。奈良にホテルがないという理由から、ユニバーサルシティにある、ホテル日航ベイサイド大 阪にチェックインするが、恐ろしくなるほどの異界感を味わう。JRと近鉄を使っての奈良への移動もデヴィット・ボウイ主演の「地球に落ちてきた男」の主人 公の如き気分になる。
帰路もまた同様。ホテルに到着後、偶然チャンネルを合わせたETV特集の“知られざる特攻隊員の収容施設/福岡振武寮”のディープさに仰天。冷蔵庫には ビールもワインも無いこともあって、何ヶ月ぶりかにアルコールのない夜、歴史の勉強モードで過ごす。明日は京都で“火まつり”だ。


Oct 22th (SAT)
朝、32Fの“トップ・オブ・ハリウッド”でY氏とミーティング。“FRIEND OF LOVE THE EARTH”の件、ベトナム、最近のレコード業界とCM業界の話 etc…。昔は良かったなんて言うの嫌だから、ポジティブに考えようねとしめて、終わる。約1時間半、同じ思いの人との話はテンポもあって楽しい。
それからJRで京都まで移動。もうここには2度とくることはないんだろうなと思いながら虚構の町ユニバーサル・シティを後にし、電車の中でやっと気分が覚 醒し始める。でも、人の群れにあたってしまった後遺症はやや残っており、ハイアット・リージェンシーに荷物を預けてから、新日吉神社の神殿の裏の御神木、 スダジィの下、1人っきりで簡単な昼食をすませる。神社の入口の、老人が1人で営む茶店で買った100円のカレーマンとミネラルウォーター。10月も末だ というのに陽射しがとても強く上半身裸になってこれを書いている。今朝からこれで約1週間の疾走記録がまとめられたことになる。
帰りは智積院を通ってホテルに戻る。
2時にS氏、Y氏と合流、THE GRILLでスパークリングワインとスモーク・サーモンなどの前菜を軽く食べ、鞍馬へ向かう。何年かぶりの火まつり。
貴船から鞍馬までの歩きを含め、まつりの始まる前のわくわくする感じから最後まで、久々にとことん堪能。6時から10時10分までの長丁場だったがやっぱり好きなおまつりのベスト3に入る。
火が本当に好きなんだろうなぁ。

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